7月29日の「土曜プレミアム」アニメ『心が叫びたがってるんだ。』
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地上波初登場ということで、実写映画化もされた『心が叫びたがってるんだ。』のアニメ映画を鑑賞しました。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のスタッフが終結したということで、ちょっと興味もあって。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』にもいえることだけど、どこかで誰にでもあるような、心の傷というか、取り返しがつかない後悔、などの昔の思い出があると思います。
そんな過去の思い出や忘れていたことを、ふと思い出したり蘇ってくるアニメでした。
だからといって、子どもの頃の自分の失敗が頭に浮かんで落ち込むほどじゃあないので、しみじみと観られる青春アニメ映画かな~。
ネタバレありです。
あらすじは、
主人公の成瀬順は、幼い頃に住んでいた山にあるお城から、父親と見知らぬ女性が出てきたところを見てしまう。
そのお城と思っていたところは、実はラブホテルで・・・成瀬順のお母さんはお父さんの浮気を知ってしまって、お父さんと離婚してしまいます。
その頃の成瀬順は、すっごくお喋りな女の子で、よく喋ると言われていました。
でも、お父さんが家を出て行くときにも、お喋りすぎることを言われて。
落ち込んでいた成瀬の前に、玉子の王子様らしいのが現れて、お喋りじゃなくなるように呪いをかけられる。
そこから成長して、高校2年生になった成瀬順は、クラスメイトにも喋らないと思われていた。
それが、クラス会で担任から「地域ふれあい交流会」の実行委員の一人に任命される。なんとか声をしぼりだして断ろうとするけれど、話は進んでミュージカルをすることになっていく。
実行委員は成瀬を含めて4人で、それぞれに接点はないけど悩みがあったりしていて、ミュージカルを頑張って練習することで成長していくお話。
感想は、この成瀬みたいな子どもの頃の一言で、両親が離婚しちゃったとしたら、やっぱり喋るのが苦手になるかもしれない。
もう少し成長して父親が不倫していると理解していれば、父に離婚するのが「全部お前のせい」と言われても、自業自得と言い返せると思うけれど、そんなのも分からなくて、パパがお城から出てきた王子様と思って話しちゃってる年齢だから心が傷つくだろうなと思う。
お母さんのほうも仕事の忙しさで、話さなくなってしまった成瀬順のことを気にする余裕がないのと、お母さんも傷ついていたから。
そういう昔の悲しい思い出があるのは、『あの花』とよく似ているとも言えるかもしれない。
それよりも、この『心が叫びたがってるんだ。』は、ミュージカルが良かったです。
有名な曲に、成瀬順の心の気持ちが歌詞になっています。
超平和バスターズのアニメーションで『この花』と『ここさけ』のどちらが好きかと言われると、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のほうが私は良かったです。
テレビアニメ版のほうで『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は観たのだけど、とても印象に残っているアニメとなっています。
『心が叫びたがってるんだ。』がつまらないとまでは言わないけど、途中で少しよそ見しながらの鑑賞になってしまいました。
最後もなんとも言えないけど、一度は観てみたかったアニメなのでテレビで放映してくれて嬉しかったです。