2014年公開、仏独合作『美女と野獣』(2017年5月19日「金曜ロードSHOW!」)
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『美女と野獣』は、現在アメリカ映画も上映されていますね。
エマ・ワトソン主演のほうも観てみたいなと思っています。
昨日の夜に、フランス・ドイツ合作のほうの2014年版がテレビで放送されたので鑑賞しました。
『美女と野獣』というと、1991年にディズニーのアニメ映画もあったりと、何度も映画化されたり、ブロードウェイのミュージカルにもなっている名作です。
現在普及している小説はボーモン夫人のものなのですが、オリジナルな完全版は1740年に書かれたヴィルヌーヴ夫人の作品となります。
そのヴィルヌーヴ夫人の原作を元に、ボーモン夫人版では短縮しているみたいです。
(ボーモン夫人版の小説は、探せばどこかにあるはずなのだけど、買ったのが昔過ぎて覚えていなかったり。)
書籍は、ヴィルヌーヴ夫人(ガブリエル=スザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ)のオリジナル版も発売されていて、こちらも興味深かったりします。
CDの題名は覚えていませんが、ディズニー映画『美女と野獣』のセリーヌ・ディオンの「ビューティー・アンド・ザ・ビースト」の曲も好きでした。
で、これだけ有名なお話なのに、野獣はカッコいい人なのかも知らないまま観ていました。
2014年版は、レトロな中世のような世界の中にCGで現代風なものが入っていて、映像が美しい場面が多くありました。
ベル役のレア・セドゥ、野獣/王子役のヴァンサン・カッセルは、フランス映画だけじゃなくてアメリカ映画にも出演したりしています。
名前を検索してみて、どこかで見たことがあるような気がしていた理由が分かりました。
俳優さんって役によって感じが変わるから、覚えられていない方も多いです。
映画のストーリーは、母親が男の子と女の子に本を読み聞かせる場面から始まります。
その物語は、裕福だった父親が破産してしまって、末の娘のベルはお兄さんとお姉さんと父親と山奥みたいな場所で暮らすようになります。
そんな生活の中、父親が道に迷い野獣が住んでいるお城へと辿り着いて、そこで住人の姿は見えないままご馳走を食べる。
ベルへのお土産にするためにバラを摘み取ると、怒った野獣が、一度は家に戻ってもいいが、野獣の城へ戻るという約束を取り付ける。
家に帰った父親が、家族にその説明をすると、ベルが父親の代わりに行くと言って、家を飛び出してしまう。
そこからベルと野獣との出会い、野獣は何故そんな姿になってしまったのか?など、ストーリーが進んで行きます。
ディズニー映画にもなっているので、最後はハッピーエンドなんだろうなということは、なんとなく分かっていながらも、映像の雰囲気が綺麗で楽しめました。
野獣の犬が変身しているペットも、目が大きくて可愛い。
話はよくある童話という感じで、野獣の内面にベルが惹かれていったのだろう。
テレビで放映されるまでのコマーシャルで、「もう一つの『美女と野獣』」って流れていたのは、王子が野獣になった過去を重点的に描いていたからでしょうか。
短時間テレビから離れていたときもありますが、気がつけばベルはすでに野獣を愛していて・・・
現在と過去が交差していたので、その過去の中で愛したのだと思うのだけど、私には分かり難い部分がありました。
ベル役のレア・セドゥの美しさや、お城のセットなどを見すぎていたのかもしれません。
王子が野獣になった視点を描くという試みは良いと思うけど、もう少し二人が愛を育んで行った過程があれば良いのにな~と思ってしまった映画でした。