『プレバト!!』を見ていると苦手だった「俳句」も面白いと思うように


スポンサーリンク

俳句や川柳、短歌や和歌などは、はっきり言ってしまうと授業なども苦手でした。

特に五・七・五の十七音という少ない文字数の中に、文章として意味が詰まっているのを読み取る能力が私にはないというのが大きいかも。

それでも、見ていて「俳句って面白い!」と思えるのが『プレバト!!』の夏井いつき先生による俳句の添削です。

 2018年1月4日には、『プレバト!!才能ランキング 新春2時間SP』が放送されました。

俳句コーナーでは、最初は新ドラマ&人気番組出演者の俳句と、「特待生」「名人」が順位を競うものがありました。

 

この「特待生」や「名人」は優れていると昇格していく仕組みになっていて、8人のうちKis-My-Ft2横尾渉と千賀健永が残りました。

普段の俳句の出来から考えると横尾の発想などが良いので、第1位に選ばれるのは横尾かな?と思いながら見ていました。

すると、第1位に発表されたのは千賀健永で、本人も嬉しくて泣き出していました。

夏井先生も「頑張った子は偉い」、「文句なしの優勝」と褒めていて、千賀くんが泣いて喜んでいるのにもらい泣きしちゃう場面もありました。

 

その時の千賀の俳句が、

雪原や 星を指す 大樹の骸

 というもの。

千賀本人の解説を聞いて、この短い言葉の中に流れる時間を表現しているというロマンティックな意味があると知りました。

夏井先生も褒めていて、いつも自分の句の説明もできていなかったから、それが出来たところも温かく褒めていました。

 

 「骸(むくろ)」という言葉を見て、亡骸やしかばねなどのマイナスな想像をしてしまいましたが

雪原やで、お昼の綺麗な真っ白い雪原が思い浮かんで、

星を指すというので、指している何かがいるのだという意味になって、

それが大樹だったのだけど、その大樹は枯れた骸であったというストーリー性があるもの。

また、調べが5・5・7ということで、美しい緊張感を編み出しているらしい。

静かで美しい静寂の中、夜の星空と大樹が骸となって存在するのは、少し寂しいというか悲しいような句にも思えるのだけど、読解力のない私には難しい~。

この俳句が、なんか凄いということは分かります。

ただの大樹で終わっていなくて骸という言葉を一つ入れているのも、発想や想像力がないと思いつかないようなことだから、何も俳句を分かっていない私が詠んで「骸ってどういう意味で書いた一言なのだろう?」と感じたのだと思う。

 

私がこの番組の俳句コーナーが気に入って、俳句を面白いと感じることが出来たのは、やっぱり夏井いつき先生の解説と添削が大きいですね。

辛口や毒舌で厳しいけれど、そこがはっきりしていて分かりやすい解説になっています。

 

夏井先生の素晴らしいところは、俳句を書いた人が、何を言いたかったのかというのを考えて添削しているというところ。

どうにもならなくて全く違う俳句になってしまっているときもあるけれど、出来る限り作者の思った作品にしようと添削をしているのが良い先生だなと思います。

 

また、この『プレバト!!』の俳句を見ていると、初めて見る季語なども出てきます。

意味も知らない季語だったりするのも面白いです。今まで興味がなくて季語も授業でさえ気にしてなかったから、殆ど知らないまま・・・。

メモでもしとけば勉強になるのだろうけど、テレビを見終わったときには忘れてしまっていて。

五・七・五と短いのに、少し変えただけで美しくなったりと、夏井先生の添削も凄いなと思います。

 

 夏井いつき先生の添削はきつい指摘をするけど、面白くなるように話をしてどこか温かさがあるのも人柄が良いのだろうなと思います。

解説がないまま有名な俳句を詠んでも意味が分からないままになってしまっているので、『プレバト!!』の俳句コーナーは普通に楽しめて理解できるのが嬉しい番組。