映画『ダウンサイズ(Downsizing)』ミニサイズの世界、前半は面白かった


スポンサーリンク

2017年アメリカ映画

監督はレクサンダー・ペインで、アカデミー脚色賞も受賞しています。

主演はマット・デイモンということで、かなり楽しみにして鑑賞。ネタバレあり

 

個人的にはブラッド・ピット目当てで見た映画『イングロリアス・バスターズ』に出演して個性的な演技をしていたクリストフ・ヴァルツが出演しているのも面白そうと期待。

 あらすじと感想

 

ノルウェーの科学者が人口増加の問題の解決として、人体を小さくすることに成功する。その大きさも13センチといった小ささ。

その13センチの人類が住む世界も出来て、希望する人はそこに移住できるという話。

 

テレビのニュースで見ていたポール・サフラネック(マット・デイモン)は小さくなることに興味を持った様子。その10年後、ポールはテレビでダウンサイジングのニュースを見たり、ミニサイズになった知人と話をして本気で考える。

 

そのミニサイズの世界は今の世界よりも生活するお金も少なくなるというのがメリット。ただし、この医療行為は一度小さくなると元には戻れない。

金欠だったポールは、妻のオードリー(クリステン・ウィグ)と一緒にミニサイズの街・レジャーランドを見に行く。そして夫婦で小さくなることを選ぶが・・・男性用と女性用の施設は別室で、5時間ほど別々になる。

抱き合って後で会おうと約束してポールは施術を受ける。

他にも受けている男性が大勢いて、ダウンサイジングの液を注射されて裸で並べられている。小さくなった人間を一人ずつ集めて、今度は小さい人間の世界で歯も入れられて病室のベッドみたいなところでポールは目覚める。

妻のオードリーが来ているはずだと看護師さんに聞くと、オードリーから電話がかかってきて、途中で逃げ出してしまった。オードリーが眉毛が片方になったまま電話しているのは、そうとう限界まで頑張ったんだろうなというのが分かる。

でもポールはすでに小さくなっちゃって後戻りが出来ない状態で。

 

この映画を見ていて思い出したのが、片道切符の火星移住計画みたいな話だなということ。

こういうことを考えると、人類がいつまで地球に住めるか人口爆発問題、異常気象の問題なども映画中に少し出てきているので、近未来では「全人類なんとか計画」など開発されそうなのかなとも思ったり。

 

ポールが来た世界は、すごく平和そうな世界。

新しい家は豪邸で二人分のバスローブが用意されていたのは悲しさを感じる。豪邸に住めるのは嬉しいことだろうけど、奥さんと一緒じゃなくて一人だと余計寂しそう。

 

 

ニュースではダウンサイズされた密航者も入ってきているということもあったり、そういうところは普通の世界と変わりないような。

ポールとオードリーは結局離婚することになって、離婚の書類にサインするのも小さくなったポールには何倍もある用紙にサインするのも大変そう。

 

ポールの上の階に住んでいるドゥシャン(クリストフ・ヴァルツ)がパーティーの音が大きくて苦情を言いに行く。ドゥシャンはご近所さんなんだからパーティーに来ればいいと言ってくれて、パーティーに出かけたポールはそこから少しずつ変わっていく。

 

ポールのいる世界がミニチュアの世界というのをたまに思い出せるように、実物大のバラの花は抱える大きさだったりしている。

ただ、この小さな世界でも別の場所に行くと貧しい人も存在していて、観ていて普通の世界との違いが分からなくなってきます。

ポールが良いと聞いたものに流されて、そっちが良さそうだから選んでという人生を送っていたのが、最後に自分のいる場所をポール自身が選べたのはすっきりした。

 

普通のサイズの世界と小さいサイズの世界の違いが途中でほとんどなくなって、結局は今いる世界でしっかり生きろという話なのかな?

大きい人と小さい人がもっと関わった話を期待して楽しみにしていたので、ちょっと期待はずれだったというのもあります。

序盤の小さくなるまでの施術や話の設定はとても面白かった。

 ダウンサイズ (字幕版) Amazonビデオ

 

 【Amazon.co.jp限定】ダウンサイズ ブルーレイ+DVDセット(特殊収納ケース付き) [Blu-ray]