映画『トゥルーマン・ショー(The Truman Show)』の世界とジム・キャリーの好青年がぴったり


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ここ最近、ジム・キャリーの映画をもう一度観たくなって見返しているのだけど、やっぱりジム・キャリーは見てて面白いね。昔も何度も見た映画。

 

この「トゥルーマン・ショー」は1998年のアメリカ映画ということで、製作したのがこの年代というのもセットや時代背景がぴったりな気がします。

ネタバレありです。

 

 あらすじと感想

 

リアリティ番組トゥルーマン・ショー」プロデューサーのクリストフ(エド・ハリス)が語っているシーンから映画は始まる。

クリストフは、この番組(ショー)のことをトゥルーマンジム・キャリー)にとっては現実の世界で多くの視聴者がトゥルーマンの成長を見守っています。

トゥルーマンが住んでいるのは、シーヘブンという島。

 

その島で24時間生活を撮影されているのはトゥルーマン一人だけで、妻のメリル(ローラ・リニー)もこのショーの出演者。インタビューではメリルはプライベートとは分けているつもりはなくて、トゥルーマンショーの生活は私にとって現実だと答える。

そしてトゥルーマンの親友マーロン(ノア・エメリッヒ)は、この話は全て実話だ、この話に作り話はない操作されているだけだと語る。

トゥルーマンは近所の人に「おはよう!会えないときのために、こんにちは、こんばんは、おやすみ」と挨拶するのが口癖です。

 

そんなある朝、撮影用のセットが空から落ちてきます。それもトゥルーマンが通勤している車の中のラジオでニュースとして流れていて、平和な世界。

トゥルーマンが仕事に出勤している街も全部作り物で通行人はエキストラで、建物も全てセットってなると、少し観ただけでは一見普通の世界に思える。

トゥルーマンは外の世界に興味を持つようになっても、水が怖くて島から出られないままだった。

それは子どもの頃に父と一緒にボートで出かけた海で嵐にあって、父親を亡くしたことから海が怖くなっていた。実際には父親役の人は生きていて後に出会うことになります。

リアリティ番組というだけあって、セットも巨大なドーム内の街で、天候や昼夜も装置で変えることができるという凄いもの。その場所だけ嵐にするということまで可能というのがよく出来ています。

またCMも入らないからスポンサーの商品を登場人物が宣伝するという方法で番組が続いています。親友のマーロンがトゥルーマンにいつもビールを持ってきたり飲むときにメーカー名が見えるようにカメラに向けていたり、他の人も色々なものを宣伝している。

トゥルーマンは自分の世界が実は作り物の世界だったと気が付くのだけど、そこからもどうするのかが楽しめます。

 

この映画を観るたびに、生まれた瞬間から24時間世界中の人たちに見られているとすると、自分だったらどうだろう?って毎回思っている気がする。

30年間も信じていたのも、トゥルーマンが本当に素直な純粋な心のまま育ったともいえるけど、洗脳になるのかもしれない。海などが怖くて島から出られないっていう設定があったから、大人になるまで信じていたのかな~と設定をしっかり考えると突っ込みたくなるところが出てくるから、そこは考えないようにして映画として楽しんでいます。

でも、シーヘブンという自分の住んでいるところが島で、旅行代理店も存在してって

少なくとも周りからは守られている環境にはありそうだけど、幼少期の友達からお芝居ってことを知ってしまうと...

そういうのも、この24時間監視されて撮影されている主人公をジム・キャリーが演じているのがシリアスになりすぎずに良かった。

 

トゥルーマンにとっての問題は24時間監視されているというのよりも、自分の今まで生きてきた世界がフィクションで作り物だったということ。

最後にトゥルーマンは外の世界へと飛び出していくのも、表情といつもの言葉が良かった。その後どうなったのか少し見せてほしいって思うくらい続きはないのに知りたくなる映画。

 

トゥルーマンをテレビで視聴して見守っている人たちも、トゥルーマンを応援しているのも好感がもてました。プロデューサーのクリストフも生まれたときから見守っていて子どもみたいな存在ではあったんだよね。

24時間放送しているとなると、フィクションでもトゥルーマンショーに出演している人たちやスタッフの人たちも生活にもなっていることだろうし。そういうのでも、最初のトゥルーマンの妻と親友のインタビューも全てが嘘とも言えないのかもなと。

もし本当にこんなテレビ番組が存在して30年間も続いたとすると、真実を知っている出演者にとっても、本当の生活が分からなくなるくらい長い番組になりそうだなと思った映画でした。