映画『ベイマックス』(原題Big Hero 6)のあらすじと感想、ネタバレあり
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最近疲れているのか、白い大きな物体に包まれている広告は何度も見ていた『ベイマックス』の映画が気になって鑑賞しました。
映画の原案となったのが、『ビッグ・ヒーロー・シックス』というアメリカの漫画。
マーベルコミックスから刊行されていたこの作品をディズニーアニメに合う内容に変更して製作されたらしい。
作品の舞台も、東京とサンフランシスコを混ぜて架空の未来都市サンフランソウキョウとなっています。
特に「ベイマックス」のロボットを白くて大きくしたのは私的には大成功だと思います。
ディズニーアニメというのもあって、この白いロボットの広告を見ると、大きな優しい暖かさに包まれた気持ちになるのは私だけなのかもしれないけど、ふわふわしたおっきな白いロボットって欲しいよね!
途中から思っていたストーリーとは違って悲しいシーンもありましたが、良い映画だと思います。
あらすじと感想、ネタバレありです
未来の架空都市サンフランソウキョウに住んでいる少年のヒロ・ハマダはロボット・ファイトでお金を儲けていた。
ヒロがいかさまをして勝ったと思った相手の仲間に囲まれて暴力を振るわれそうになったヒロのところに、お兄さんのタダシが助けに来る。
ヒロは13歳で高校を飛び級で卒業した天才少年なのに、ロボット・ファイトをしているのをタダシは心配する。お金を賭けたロボット・ファイトは違法になるとヒロも知っているのに儲かるからやっているのだった。
そしてついに警察に捕まってしまって叔母さんがヒロと兄のタダシを迎えに来る。叔母さんはヒロが3歳のときに両親が亡くなってから10年間二人を育ててきたのだった。
ロボット・ファイトに行こうとするヒロを止めても無駄だからと兄のタダシは送っていくが、途中で自分が通う工科大学に忘れ物をしたと言って寄り道する。
ヒロは「科学オタク」のラボだと馬鹿にするが、様々な人たちが発明したものを見ていく。名前も、ゴーゴー、ワサビ、ハニ・レモンと変わった名前の人たちであだ名をつけたのはフレッドという人物。
フレッドは着ぐるみを着て学生ではないけれど、大学のマスコットをしている。
そして兄のタダシの研究を見せてもらうと、白い風船みたいな可愛いロボットが出てきて、「ケア・ロボット」だと言ってヒロを診てアメを渡す。このロボットがベイマックスで、ビニールの素材でてきている。
ベイマックスが自分の場所の箱らしいものの中に戻るのまで、細かくプログラムされているのがまた細かくて良い。
そんな説明を聞いていると教授が通りがかって、その教授がロバート・キャラハン教授でヒロが使っているロボットの構造を発明した人物だった。
ヒロはこの大学に入学したいと言って、入学するためには教授が認める発表をしなければいけない。
プレゼンテーションも兄のタダシの仲間たちに手伝ってもらって大成功する。
ヒロが発明したものは、「マイクロボット」と言って指先ほどの小さなものだけど、頭に装置を装着して形を想像すれば、マイクロボットが集合体としてその物体に変形するというもの。
そのプレゼンテーションを見ていたクレイテックの社長クレイさんが売ってくれと声をかけるが、ヒロは売る気はないと断る。居合わせた教授とこの社長の会話が険悪な会話だったのも少し気になりますが、そんなこんなでヒロは大学に入学することができることになる。
ヒロとタダシが夜景を見ながら話していると、会場で火事が起きてキャラハン教授が中にいるのを兄のタダシが助けに行く。
その直後爆発が起きて、教授も兄のタダシも亡くなってしまった。
お葬式の悲しいシーンだけど、和洋が混ざっているようなお葬式で、キャンドルと線香があったり、屋根の上には招き猫の置物が置いてあったりと、少し和むところも良かった。
ヒロは大学の講義がはじまっても入学手続きをしていないまま日にちが過ぎて...
おばさんも大学のタダシの仲間たちも心配している中、引きこもって一人でいたヒロ。
足にロボットを落として思わず「痛い」とヒロが言うと、ベイマックスが現れる。
ベイマックスが診断すると、思春期ということで延々と説明を続けるベイマックスが可愛すぎる。
ここから展開がコメディーっぽくなって、一個だけ残っていたマイクロボットの行きたい場所を探すのにベイマックスがマイクロボットを持って道路を歩いて、車なんか見ていないまま危ない。街並みも色々混じっているのがなんか楽しい。
マイクロボットが盗まれて大量に生産されているのを知ったヒロは、ヒロを心配してかけつけてくれた仲間と戦闘用に改良したベイマックスと一緒に犯人の仮面男を捜す。
ヒロはお兄さんのタダシを失った悲しみでベイマックスを戦闘モードにして犯人に復讐をしようとするが、仲間たちは捕まえるだけだったはずとヒロをとめる。
犯人はキャラハン教授だったのだけど、キャラハン教授もまた娘のアビゲイルをクレイテック社のテレポーテーションの装置の事故で行方不明になったことで、社長のクレイにマイクロボットを使って復讐しようとしていたのだった。
プレゼンテーションのときには想像力で楽しい使い方だったマイクロボットが、恨みの気持ちしかないキャラハン教授が使うと黒い思念で怖いものに見えるのも凄いです。
ベイマックスは、異世界にキャラハン教授の娘のアビゲイルを助けに行く。
ヒロもベイマックスと一緒にアビゲイルを助けに行くけど、その異世界がなにか異様な光景で怖かった。
その異世界でベイマックスはエンジンが故障して、二人を異世界から脱出させるために片方の腕をロケットに使おうとする。二人は助かるが、ベイマックスはロケットパンチだけを残して消滅してしまう。
大惨事を防いだグループは誰なのか、ヒーローとしてニュースで放送されています。
ヒロはベイマックスの手の中にベイマックスの頭脳であるデータカードが握られているのをみつける。ヒロは見事にベイマックスを完成させたのだった。
そして仲間たちは兄のタダシの望み通りたくさんの人たちを助けるためにヒーローとなって活躍していくのだった。
ベイマックスも一緒にっていうのが感動的です。
私が好きなシーンは、白いベイマックスの動きが可愛いところで、バッテリー切れになると酔っ払いみたいな動きと会話になるのが凄く可愛くて面白かった。
腕に穴があいたのもセロテープでとめるのも可愛いけど、自分では治せないのは気をつけないと危ないなと思ったけどね。
本当に、このベイマックスの存在が科学で作れるのなら、そばにいて欲しいです。
未来でもし介護ロボットが発明されたらこうなるのかなと夢が持てる一方で、ここまでのケア・ロボットが作れるまでに科学が進歩すると、一つ間違えると人を傷つけるロボットになりかねないのではないかなとも。
それでも最後はベイマックスも自分で学習していって賢くなったように見えたし、AIが学習機能を持つというのも先の未来ではあるのかもしれませんね。
テレビ番組の「やりすぎ都市伝説」を見ていると、AIの話で怖くなるときあったような気もしますが、この映画のベイマックスは大好きです。
もっとお兄さんのタダシと白いベイマックスのほんわかした優しいシーンも見たかったなというのが感想です。
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