『しくじり先生』オリラジ中田、古代ギリシャの数学者ピタゴラス。その2


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1ページにまとめればいいのだろうけど、まとめ方が下手すぎるので、記事を分けています。

最初の記事は、↓

 

siesta.hatenablog.jp

 

 ここからは、もっと凄くなって、ある意味怖くなってきます。

60歳になったピタゴラスは、ピタゴラス教団を設立します。

この教団を設立したことで、ピタゴラスの定理や、ピタゴラスのしくじりが明らかになることに。

 

この宗教団体の世界観は、科学的で数学的なもの。

この世はきれいな数字で表す事ができる」これがピタゴラス教団の教え。

整数や分数で表せば、すべての数字は綺麗な文字で表せるという教えらしい。

宗教の象徴としているものなのだろうか?

綺麗なものを見せるのを、ピタゴラスは数学的な図形で表した。

それ以外の信条もあって、

・恋愛禁止

・肉食禁止

・生物は生まれ変わる 

といった、エジプトの数学とアジアの宗教を合わせたもの。

入団検査は厳しくて、審査基準が何個もあった。その上、研修期間が5年間という長期間。

そこまで厳しい審査で、選ばれた信者は300人。

また、禁止事項が変わっていて、豆には近づくな!という決まりがあった。

 

理由は、色々と諸説があるらしい

豆の形が、地獄の門であるハデスの門に例えて不吉なものとした。

 

弟子の毎日のスケジュールも、勉強とレスリング。

その研究の中で、ピタゴラスの定理を発見。

ピタゴラス一人がみつけたものじゃなくて集団がみつけたので、正しく表現するとピタゴラス教団の定理。

このピタゴラスの定理が、教団を追い詰めていく・・・。

 

世界はキレイな数字でできていると説いていたピタゴラス教団。

それが、ピタゴラスの定理を計算していると、√2という数字が出てきてしまいます。2乗して2になる数で。

√で表さなかったら、1.4142135・・・と延々と続く数字です。キレイじゃない数の存在が分かってしまいます。

ということは、ピタゴラスの言っていたことは嘘ということに。

 

ここからピタゴラスは、√2の存在を教団最大の秘密とします。

その上、恋愛禁止だったはずが、弟子の女性と結婚までしてしまいます。

そんな中、教団施設を信者の一人が「√2あるよー」と大騒ぎしながら脱走します。この信者は怪しい死を遂げた。

 

天才でカリスマ的存在だったピタゴラスですが、信者もついていけなくなって、ピタゴラスの家に火を放ちます。

するとピタゴラスは、必死で逃げ出しました。

信者に追いかけられながら逃げた場所には畑があって、その畑に植わっていた植物は豆だった。

一瞬躊躇して悩んでしまったピタゴラスは、追っ手に喉を切られて死亡。

豆には近づくなという教えによって、地獄の門の前で悲惨な死に方を遂げたピタゴラス

 

*『ギリシア哲学者列伝』ディオゲネス・ラエルティオス(著)の中で、ピタゴラスピュタゴラス)の最後に関する説が書かれているらしいです。

私は所有していないので、確認できていません。

 

ここからの、中田の解説がまた良い!

 

ピタゴラスが使っていた、魔法や奇跡や超能力と呼ばれるものは、現在では科学で証明できることです。

今の科学で可能になっていることは、昔は魔法と思えるようなことだったと私も思います。

中田「科学とは解明された魔法の事」と言います。「今ある魔法を知ることを勉強という」とも。

 

私も家の台所で声が聞こえるものなど、最初「え???何???」ってびっくりしたからね。

IHヒーターをつけて選ばないまま他のことをしていると、注意されたり。

私がガスコンロの時代に生まれているから、驚くんだろうと思う。

 

それでは、今回の授業の最初の疑問の中田の答えを。

なぜ勉強をしなきゃいけないんですか?勉強をする義務、その理由はなんですか?

それに中田は、こうこたえました。

勉強とは義務ではない 先人が解明した魔法を知る権利である

うわ~、これは私が子どもの頃に言って欲しかったです。魔法を知る権利なんて言われると、勉強したほうがって思ってやりそう。

 

ピタゴラスも凄いけれど、こういう授業をしてくれる中田も凄いと思う。

勉強するのは魔法の種明かしを知ることみたいなものだよと、って教えてくれて。種明かしって考えると、知りたくなるのが人間だよね~。

他にも、もっと授業して欲しいな。

 

今回のピタゴラスの授業で、ピタゴラスがここまで万能な天才だというのは初めて知りました。

もし今の時代に、ピタゴラスが生きているとすれば、どれくらいの天才なのだろう?って少し考えてみたりも。

 

今回の授業で出てきたピタゴラスは、ピタゴラス音律というものもあります。

この音律は単旋律で歌う「グレゴリオ聖歌」でも用いられています。

『音律と音階の科学』という新書に、ピタゴラス音律のことも書かれているのですが、難しすぎて読んでも理解できませんでした。

このピタゴラス音律については、またいつか理解できるときがくれば・・・。