映画『マイノリティ・リポート(Minority Report)』スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演が6月3日「土曜プレミアム」で放送


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原作はフィリップ・K・ディックの短編集、近未来SF超大作のアメリカ映画。

2002年に公開ということで、15年前の映画です。もっと新しい映画という感覚でいました。

スティーヴン・スピルバーグ監督で、トム・クルーズ主演ってなると面白くないわけがない(2005年の『宇宙戦争』は賛否両論あったかも)。

 SF作品といっても私が観ない分野もあったりしますが、この作品の設定は面白いと思いました。

 

未来の都市では、犯罪が予知できるようになっていて、事件を未然に防ぐことができる。

って考えると、遠い未来にこれから起こることを予知できるシステムなんかも作れる世界ができるかもしれないですね。

現在、超能力者と言われて予知したりしている人もいますが、確実ではないのとまた別のジャンルになりそうなので、違う話ということで。

 

この『マイノリティ・リポート』の映画も、深く考えると疑問に感じるところはいくつも出てくる可能性もあるけど、娯楽大作として観ています。

 

- あらすじと感想 - ネタバレありです

舞台は西暦2054年のワシントンD.C.。そこでは、“プリコグ”と呼ばれる予知能力者3人によって構成された殺人予知システムがあった。

その“プリコグ”の予知により、事件が起きる前に犯人を捕まえる犯罪予防局。

 

その犯罪予防局に勤めてチーフとして活躍していたジョン・アンダートン(トム・クルーズ)は、自身の息子が6年前に誘拐にあって行方不明のままであった。

ジョンは、息子のことを忘れようとするかのように、仕事にのめり込み薬物にも手を出していた。

 

そんなある日、ジョンが殺人者として予知されてしまう。

その予知の映像を見ても、ジョンが全く知らないリオ・クロウという男を殺す場面が写っていて、そこからジョンは逃げることになる。

ジョンは、36時間以内に見ず知らずのリオ・クロウという他人を殺すことになるのか!?

 

ジョンはシステムの考案者であるハイネマン博士を訪ねてシステムのことを聞く。

博士は、この予知システムの元となった“プリコグ”は偶然うまれたものであり、完全なものとも言えないと話す。3人の予知が食い違っていた場合は、一人だけの意見を破棄していると。その「マイノリティ・リポート(少数派の意見)」は、そのプリコグの脳にだけ残っていると教わる。

 

プリコグのアガサ(サマンサ・モートン)が鍵だと知ったジョンは、闇医者に目の移植を依頼。そしてアガサを誘拐して、アガサの脳からマイノリティ・リポートを探すがみつからない。そのかわりにアガサは、ジョンに何度も過去の映像を見せてきて。

 

手がかりを求めて、ジョンは殺すと予知されているリオ・クロウの部屋へ行きます。

そこには、子どもたちの写真が散乱していて、その中にジョンの息子のショーンの写真も。

リオ・クロウがショーンを誘拐した犯人だと思ったジョンは、銃口を向けるがなんとか止める。

殺すのを止めたジョンに、リオ・クロウは殺してくれないと家族にお金が入らないと話して、ジョンともみ合いになって死んでしまいます。

 

余談ですが、しっかり見ていないと、ここらで話がこんがらがってきます。

 

ジョンはアガサを連れて、奥さんのララの住んでいる家に行くと、アガサが過去や未来といえる映像を見せてきて。アガサがショーンが大きくなっていく未来を語っていたのは、なんだったのだろう?

 

このジョンを犯人に仕立て上げた黒幕は、局長だったわけで、プリコグも3人必要ということでアガサの母親・アン・ライブリーを殺したのも局長だった。

 

トム・クルーズのアクションで、車に飛び移るシーンも迫力あって凄かった。

息子のショーンが誘拐されたのは、局長も関係なくて、本当に短時間目を離した隙に消えていて、未解決事件のままというのがやりきれない気持ちになります。

局長も予知能力を持った人間の人権などへの考慮が出来ていないというのはあるけど、犯罪を少なくしたいという気持ちは本物だったのだろう。

 

最後に、ジョン、ララ、アガサがララの家(ジョンも?)で話していたときに予知していた未来は、

ショーンが誘拐されなかったら、こういう風に成長していたという意味の未来なのか

それとも、ジョンとララの未来の子どものことを予知していたのかな~。

 

この映画版『マイノリティ・リポート』の10年後のストーリーがアメリカドラマとなっていて、主人公はプリコグのダッシュで10話まであるみたいです。

シーズン1も13話までの予定だったのが10話までに短縮されて、シーズン1で打ち切りという残念な結果になったとのこと。