邦画『のだめカンタービレ 最終楽章』前編・後編、千秋先輩(玉木宏)はやっぱりカッコいい
スポンサーリンク
この映画は、二ノ宮知子のコミック『のだめカンタービレ』をテレビドラマ化して、そのドラマの続編として作られた映画。
ドラマのほうも人気があり、2006年に放送されて、2008年には『のだめカンタービレ in ヨーロッパ』というスペシャルドラマとして二日連続で放送された。
私は『のだめカンタービレ』が大好きなので、コミックも読んでいてドラマも最初から観ています。
映画も以前観たのを、もう一度観たくて久しぶりの鑑賞。
もしかすると話の内容を知らない方が、この映画から観ると分からない部分もあるかもしれません。
注:ネタバレありです。
簡単な話の内容は、
ある音大で千秋先輩という指揮者希望だけどピアノ科だった生徒と、のだめ(野田恵)というピアノは上手いけれどクセが強すぎる二人が出会って、お互い影響を受けて音楽的に成長していく話。
と、映画のヨーロッパに留学する前のほうが、コメディ色は強かったような気がします。
ヨーロッパに行ってからの話でも十分笑えています。
『のだめカンタービレ 最終楽章』の映画は前編と後編があって、両方とも観て一緒に感想を書いています。
もう千秋先輩がカッコよくて、大好き。のだめのことも、内心では愛していて心配もしているのがよく分かる。
この映画で使われているクラシック曲の演奏も、豪華なプロの演奏というのが凄い。
『のだめカンタービレ』で嬉しいのは、ドラマでもそうだったのかは覚えていないけど、千秋が指揮する曲の解説が玉木宏の声で入るところ。
曲名を分かっても、作曲背景なんかを全曲調べるのって大変で。
チャイコフスキーの「1812年」は、ホールの外で大砲を鳴らすシーンも迫力がありました。(これを普通の演奏会でやるのかは不明です)
『のだめカンタービレ』での、のだめのキャラクター、千秋先輩のキャラクター、その二人を上野樹里と玉木宏が演じて合っていたのが面白かった。
また、この二人の関係というのが恋愛だけ、音楽だけ、というものではなくて、両方あってお互いが切磋琢磨している模様が良い。
音楽がなくなった「千秋」や「のだめ」のことって想像がつかないから、お互い一生音楽を続けていくんだろうなと思う。
千秋の弾き振り(ピアノを弾きながらの指揮)は、子どもの頃に千秋真一がヴィエラに弟子にしてくれと頼んだら、バイオリンとピアノを頑張っておくように言われ。
指揮者がピアニストというのは、有利みたいですね。
実際の例だと、ピアニストとして有名なアシュケナージ、バレンボイム、エッシャンバッハ、ジャズ・ピアニストとして有名で後にクラシックの指揮者になったアンドレ・プレヴィンなど、たくさんの方がいます。
こうして私もクラシック音楽が好きなのですが、チャイコフスキーの「1812年」は派手で聴きやすい曲だと思います。
J.S.バッハの「ピアノ協奏曲第1番ニ短調」も堅い雰囲気の曲だけど、カッコいい曲。
でも別の記事にも書いたかもしれないけど、昔から長い交響曲を聴くのが苦手で。
モーツァルトくらいの長さだといいのだけれど、1曲聴くのに1時間以上かかるのは、音楽の楽しさが分からず・・・
千秋の解説つきなら、楽しく聴けるかもしれないなと思ったりします。
千秋とのだめがリサイタルで、ピアノ協奏曲を演奏するところまで行ってほしかったけれど、のだめはシュトレーゼマン(竹中直人)の指揮で、ショパン「ピアノ協奏曲第1番」を共演。
その演奏以上のものが弾けないと思ってしまって、千秋がのだめと2台のピアノを弾いてのだめがやる気になるところで終わりだったような。
音楽を演奏して生活していく以上は、その時のリサイタルの演奏が最高の演奏となるように頑張っていかなければならない。
そういうことをのだめが語っていたような気がします。(すでにうろ覚え)
何度も書くけれど、この千秋先輩役の玉木宏がカッコよくて。
ドラマで最初に指揮をみたときは、指揮のことは全く素人だけど、本音はなんか違和感ある指揮に見えました。
それがこの最後の映画では、自然に指揮できているように見えるところも、凄いなと思います。
のだめ役の上野樹里さんが、楽しい演奏の時に客席で体が動いちゃってるのとかも、音楽を聴いた喜び方の自然さがあって。
クラシック音楽を題材にしたマンガは他にもあるけれど、この『のだめカンタービレ』が一番好きです。
何年か後の二人のことを見たい気もするし、自分の想像だけで楽しみたい気もする。
久しぶりに観ても、かなり楽しい時間を過ごせました。